効率的な注文住宅・住宅新築のプロセス。工事請負契約から入居まで

注文住宅の基礎知識

効率的な家づくりのプロセス。リサーチから業者の選び方まで』↵から続く・・

住宅を体感し、無料相談を経て、数社から概算見積もりと簡単なプランが届きました。いよいよ、依頼する業者さんを選ぶ事になります。

スポンサーリンク

注文住宅・住宅新築の建築業者さんを決める

概算見積もりと、簡単なプランの内容を比較・検討し、いよいよ、依頼する業者さんを決めます。実際に、施工例を見学し、住環境や設備の品質も体感しているので、決めやすのではないでしょうか。

御社にお願いしようと思います。と、依頼する際、本設計・本見積もりの準備をいただくため、業者さんに以下諸点を伝えてください。同時に住宅ローンの交渉も、建築業者のサポートをかりながら、金融機関との間で進めてゆきます。

注文住宅・住宅新築 建物プランニングと設計

土地の実踏依頼

敷地有効活用のため、土地の大きさや形状、周辺の環境や法律上の条件などの確認。更に、パッシブデザインを可能にするのが、建築設計士による建築予定地の実踏です。建築家の方に建設予定地に来てもらい、周囲の環境を見て・感じて、その上で、デザインをお願いしましょう。

地盤調査依頼

あらかじめ、地盤を調べてもらい、最適な基礎仕様や、必要であれば地盤改良の提案をもらいましょう。

注文住宅・住宅新築 間取りや設計など要望事項を明確に文書化

  1. 建てたい家の外観
  2. 住空間や間取り
    • 吹き抜けがある。
    • パッシブ・デザインを駆使した冬暖かくて夏涼しい家。
    • リビングは30畳欲しい。
    • リビンクの窓は大きく東南二面にとる。
    • バルコニーは居間のエクステンションとして使いたい。
    • 書斎空間は居間のこの部分に。
    • 寝室はオンスィート。
    • 基調はオーク仕上げ。
    • ZEH。補助金を使いたい。

注文住宅・住宅新築 設備や建材の要望事項を明確に文書化

  1. F☆☆☆☆の建材・無垢材・珪藻土など、自然素材に近い建材を使用。
  2. 健康な住環境。換気をしっかりとる。
  3. バス・キッチン・洗面所設備はA社のBモデル。
  4. ウォークイン・クローゼットはマホガニー仕様。この形で(写真を見せる)。
  5. ダイニングの家具は、キッチンと同じBモデルのCタイプを使う。
  6. 外壁はクリームやグレー。スタイリッシュでモダンな雰囲気。
  7. 構造は木造モノコック工法。耐震性は3。
  8. 断熱性能や太陽発電を使ったZEH。

ご家族の希望を明確に文書にして依頼する建築業者に渡します。上記に則り、本設計と本見積もりを受け取ります。

注文住宅・住宅新築 本設計と本見積もりを検討

契約後の変更は、予算オーバーにつながります。この時点で、しっかりと、慎重に内容を検討し、最終書類をまとめてゆきましょう。

  1. 本見積もり
  2. 設計プラン
  3. 付属書類
    • 付帯工事費
    • 外構工事費
    • 設備備品
    • その他諸費用の見積もり (できれば添えてもらうように)

担当者に説明を依頼。依頼者として提出した要望事項が設計に反映されているか?見積もり各項目が要望事項と一致しているか?内容と見積もり金額をしっかりとチェック・検討します。予算オーバーであれば、予算内に収まる様に、プライオリティーの低い希望項目を削減。あるいは、設備備品や建材のグレードを落とすなどのコスト調整が必要なケースも生じるでしょう。必要な修正・変更を依頼します。

調整後の書類

訂正後の書類提出を受けます。

まずは、ご夫婦で細かくチェック。意向が反映されていない部分があれば、しっかりと、伝え、再度、チェックを重ねながら、最終的な間取りプランができあがります。

  1. 仕様書
  2. 詳細な設計図書
  3. 本見積もり

以上を確認。建設コストも納得できたら、いよいよ、建築請負契約締結となります。

注文住宅・住宅新築 施工を依頼する業者との間で契約締結

建築工事請負契約書のドラフトは事前に入手

建物のプランが固まり、予算的にも合意できるレベルになったら、いよいよ建築工事請負契約です。施工会社と施主が、書面で交わす工事請負契約に際し、以下4種類の書類が交付されます。

  1. 工事請負契約書
  2. 工事請負契約約款
  3. 見積書
  4. 設計図書

契約文書に慣れていないと、分かりにくいものです。すべての書類の写しを契約日前にもらい、しっかりと、各条項を確認しましょう。

口頭ベースの打ち合わせとの異なる点、理解できない点、新たに生じた疑問点は、調印日前に、担当に問い合わせ、必要とあれば、訂正を依頼してください。

契約日には、訂正必要条項が、きちんと修正されていることを、しっかり確認した上で、書類に押印します。将来的な係争を避けるためにも、事前に入手した契約書最終案と、Eメールなどで訂正を依頼した文書によるやりとりのコピー、契約書の写しをしっかり保管するようにしたいものです。

契約書に書かれている主な内容は
・発注者(施主)名
・請負者(施工会社)名
・工期:着工年月日。完成年月日。引渡し年月日。*工期遅延違約金算出基準
・請負代金の総額と税額 など
・支払い方法:契約時・着工時・上棟時・引き渡し時。どの段階で幾ら支払うが明記されるので、住宅ローンの借入実行時期と照合の上、チェックしてください。

注文住宅・住宅新築 建築確認申請

建築プランが法令に準拠しているか。契約した施工会社が、施主に変わり、行政や民間の指定確認検査機関に建築確認の申請を提出。確認審査を受けます。建築確認済証の交付を受けなければ建築工事に着工できません。

着工から竣工へ

  1. 請負契約締結
  2. 建築確認済証の交付を受ける
  3. 現地で地縄張り・地鎮祭・近隣住民への挨拶着工→上棟式→竣工

着工後は、時折、建築現場を訪れ、進捗状況をチェックする事が必要です。クレームや、建材・工事方法などに疑問がある際には、職人さんではなく、工事依頼先の営業担当者に連絡をした方がスムースに運ぶのではないでしょうか。

上棟式は、住宅の骨組みが完成し、屋根がかかった段階で、工事関係者が集まり、ここまで無事に工事が進んだことへの感謝と、工事の安全、完成を祈願する儀式。棟上げ式のことです。プレハブ住宅など工法によっては上棟という工程そのものがないこともあり、棟梁に教えていただきながら、無理のない形で工事関係者への感謝を示すのがいいのではないでしょうか。

建築士・建築事務所に注文住宅建設を依頼。契約書類は?

建築士と交わす契約は以下の3種類です。

  1. 設計依頼契約書
  2. 工事監理の委託契約
  3. 重要事項説明書

引渡し・入居・アフターケア

完成立会い

工事が終わり、引渡しの前に、施工会社担当者や工事管理者等とともに、建物をチェックしましょう。汚れやキズはないだろうか。ドアや窓、引き戸がスムーズに動くか。設備の設置状況は満足の行くものか・きちんと稼働しているかなどを、しっかり確認。不具合があれば、修理の日付を明確にするために、書面で確認しておきましょう。

いよいよ入居です!

建築基準法に基づく、特定行政庁や第三者機関による完了検査をうけます。こちらを無事に通過すれば、ほぼすべての手続きは完了。

不具合などの修理を終え、いよいよ引き渡し。施工会社が作成した工事完了書に押印。保証書・家の鍵・確認検査機関による検査済証を受取り、夢我が家での生活が始まります。

アフターケアについては、以下を確認しておきましょう。

  1. 定期点検はいつなのか
  2. 無料補償期間はいつまでか
  3. 保証書内容には、点検・アフターメンテナンスの内容と時期、問題が発生した時の連絡先などが書かれているので、内容を確認。情報の明記がない時には、その場で教えてもらいましょう。

最後に

2回の記事に分け、家づくりを考え始めてから、入居まで。所有地を使った効率的な家づくりのプロセスを解説しました。大まかなプロセスを、リストアップしていますので、夢我が家建設をお考えの皆様には、ぜひ、参考にしてください。

 

 

タイトルとURLをコピーしました