【地球温暖化】注文住宅の新築予定地。水害・水没危険度をチェック!

注文住宅 水害チェック 自然破壊と地球温暖化対策

南極で観測史上最高の18.31℃を記録。地球温暖化の影響は、人間の『開発』という業が及ばず、最も、自然が残っているはずの南極や北極にまで、根深く及んでいる。との研究が公表されています。

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南極大陸の氷床が全て溶けると・・

豪州の2倍の面積をもつ南極大陸。年間平均気温は南極大陸の海岸線でマイナス10度前後、南極大陸内地ではマイナス60度に達する極寒の地で、風が強くドライな気候。世界気象機関によると、南極氷床の厚さは、最大4.8kmに及び、全世界の淡水の90%に相当。

人類が地球の温暖化を止めることができず、極限まで行き、南極氷床が全て融解する最悪のシナリオを描けば、海面は60メートル上昇するそうです。

海面上昇で東京水没?

今世紀末までに、世界の海面は少なく見積もっても3メーターは上昇する。という科学者の見解を受け、埋立地の多い東京都心部、その標高を国土交通省の国土地理院のホームページで調べてみました。

国土交通省の国土地理院 デジタル標高地形図

日本全国のデジタル標高地形図のページ、リンクはこちらです。

例えば、関東地区をクリックすると、これまでに国土地理院で作成された関東地方のデジタル標高地形図一覧が表示されます。

東京都内にお住まいなら、東京都 【技術資料D1-No.777】をクリックしてください。

すると、標高を色で確認する事ができます。メーター海面が上昇すると、ブルー系の地域は全て海面下に水没します。

 

地球温暖化 東京 水没

国土地理院(測量法)では、東京湾の平均海面を0mの基準面としています。基準面からの高さを標高とよびます。また、近隣の海面(たとえば大阪湾など)からの高さは海抜とよびます。

引用元:国土地理院ホームページ

世界各国で使えるFlood Maps

Flood Mapsは世界各国、見たい都市にズームする事で、海面が60メートルまで上昇した場合、どの地域が水没するのかを知る事ができるとても便利なサイトです。

Flood Mapsの見方は、右上のChina&Japanをクリック、日本地図のお住まいの地域に、カーソル合わせ、数回クリック、最後に左上の+ボタンで焦点を合わせ、Sea level rise3m、13mなど、海面上昇のメートル数をクリック、水没地域をチェックしてゆきます。

こちらは、東京都のFlood Map、海面が13メートル上昇した場合です。

Flood Maps
Dynamic maps of sea level rise. Will global warming affect you?

3メートル海面上昇で、江戸川区・葛飾区・墨田区・江東区のほとんど全域、台東区・荒川区・足立区・中央区・大田区の大部分が水没。13メートル上昇した場合、東京都・埼玉県・千葉県のかなりの地域が水没する事が分かります。

注文住宅新築、候補地を決定する前に水没危険性をチェック!

上述の東京都の地図では、黄色に限りなく近い黄緑色が、標高値100メートルです。

Flood Mapsを60メートルに設定し、確認すると、武蔵野台地周辺、中央線の吉祥寺駅以降は水没の危険がない事が確認できます。

地球温暖化がここまで進み、自然災害が増える昨今。注文住宅を建築するに際しては、まず、お手持ちの土地や、今後、土地の購入を考えている地域を、Flood Mapsや、国土地理院のデジタル標高地形図を使って、チェックした上で、建築予定地を決めることを強く、お勧めいたします。

参考資料

南極で観測史上最高の18.31C を記録

World Meteorological Organization (WMO)、世界気象機関 は、 南極半島の北端、Esperanzaのアルゼンチンのリサーチ基地で、2月6日、観測史上最高の18.31℃ を記録したと発表。

地球の温暖化は、ここまで進んでいます。

科学者の間では、南極の氷床や氷河の溶解が急激に進む今、今世紀末、世界の海面は少なく見積もっても3メーター上昇すると予測しています。

Sea levels could rise by more than three metres, shows new study | University of Southampton
Global sea levels could rise by more than three metres – over half a metre more than previously thought – this century alone, according to a new study co-author...
Antarctica logs highest temperature on record of 18.3C
The provisional reading of 18.3C (64.9F) beats the previous record of 17.5C, logged in 2015.

 

プラスチックに汚染される純白の雪

北極の純白の雪の中に、マイクロプラスチックと呼ばれる、5ミリ以下のちっぽけなプラスチック片が、1リットルの雪から1万個以上含まれていました。人間の業に染まっていないはずの北極圏でさえ、雪と共に空中からマイクロプラスチックを含んだ汚染雪が降っているという事実です。

Plastic particles falling out of sky with snow in Arctic
Even in the Arctic, microscopic particles of plastic are falling out of the sky with snow, a study has found.

論文の抜粋も引用します。

Abstract
Microplastics (MPs) are ubiquitous, and considerable quantities prevail even in the Arctic; however, there are large knowledge gaps regarding pathways to the North. To assess whether atmospheric transport plays a role, we analyzed snow samples from ice floes in Fram Strait. For comparison, we investigated snow samples from remote (Swiss Alps) and populated (Bremen, Bavaria) European sites. MPs were identified by Fourier transform infrared imaging in 20 of 21 samples. The MP concentration of Arctic snow was significantly lower (0 to 14.4 × 103 N liter−1) than European snow (0.19 × 103 to 154 × 103 N liter−1) but still substantial. Polymer composition varied strongly, but varnish, rubber, polyethylene, and polyamide dominated overall. Most particles were in the smallest size range indicating large numbers of particles below the detection limit of 11 μm. Our data highlight that atmospheric transport and deposition can be notable pathways for MPs meriting more research.

引用元: Science Advances, 14 Aug 2019: Vol. 5, no. 8, eaax1157
Bergman, M. Mutzel, S. Primpke, S. et.al.

 

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