【2023年度】ZEH(ゼッチ)補助金早わかり情報とZEHビルダーの選び方

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2023年4月6日、令和5年度 戸建住宅ZEH化等支援事業の公募情報が開示されました。

ZEH(ゼッチ:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)支援事業(補助金)のうち、個人が戸建住宅を新築する場合、および、戸建住宅を取得する際に、利用できる補助金・税優遇制度に焦点を当て、2023年度(令和5年度)ZEH補助金の概要につき、ご紹介します。

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  1. 【令和5年度】3省による戸建住宅ZEH支援制度
  2. 【令和5年度】LCCM・地域型住宅グリーン化事業
    1. 地域型住宅グリーン化事業 加算措置(戸あたり)
  3. 【令和5年度】ZEH(ゼッチ) ・ZEH+・次世代ZEH+
    1. ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)支援事業
      1. 交付要件
      2. 申請対象者
      3. 戸建住宅におけるZEHの定義
      4. Nearly ZEH.  ZEH Orientedの定義
  4. 【2023年度】ZEH補助金額
    1. ゼッチ支援事業 補助金 55万円/戸
      1. 追加補助額
      2. ZEH要件
      3. 交付要件:省エネルギー性能表示評価書(BELS)
      4. 申請対象者
      5. 公募期間
      6. 一次エネルギーって何?
    2. ZEH+ ゼッチプラス 補助金 100万円/戸
      1. 追加補助額
      2. ZEH+とは?
      3. 交付要件:省エネルギー性能表示評価書(BELS)
      4. 申請対象者
      5. 公募期間
    3. 次世代ZEH+実証事業 補助金 100万円/戸
      1. 追加補助額
      2. 次世代ZEH+とは?
      3. Nearly ZEH+
      4. 交付要件:省エネルギー性能表示評価書(BELS)
      5. 申請対象者
      6. 公募期間
    4. 次世代HEMS実証事業 補助金 112万円/戸
      1. 追加補助額
      2. 次世代HEMSとは?
      3. Nearly ZEH+
      4. 補助対象住宅要件
      5. 交付要件:省エネルギー性能表示評価書(BELS)
      6. 申請対象者
      7. 公募期間
      8. HEMS(ヘムス)って何?
  5. 【2023年度】ZEH・ZEH+補助金 公募スケジュール
  6. 【2023年度】地域型住宅グリーン化事業と補助金
    1. 補助金額
    2. 地域型住宅グリーン化事業 加算措置(戸あたり)
    3. 応募期間
  7. 【2023年度】LCCM住宅と補助金
    1. LCCM(Life Cycle Carbon Minus)住宅とは?
    2. LCCM補助金
    3. 公募期間
    4. 住宅とCO2:二酸化炭素削減の関連性
  8. ZEH住宅の要件:ZEHビルダーとは? ZEHプランナーとは?
    1. ZEH(ゼッチ)ビルダー/プランナー 4つ星以上を公開
    2. 星の評価基準
  9. ZEH認定ビルダー/プランナーの選び方
    1. BELSとは?
    2. 都道府県別 新築注文住宅 ZEHビルダー一覧
    3. ZEH(ゼッチ)補助金を受け取る:情報収集3つのステップ
      1. 資料請求で相場感を得る
      2. 大切なチェックポイントを質問する
      3. 個別相談とモデルハウス見学でZEHビルダーを選ぶ
    4. ZEHビルダーとの確認事項
    5. ZEH提出書類の作成が心配
  10. まとめ

【令和5年度】3省による戸建住宅ZEH支援制度

 

【令和5年度】LCCM・地域型住宅グリーン化事業

LCCM住宅整備推進事業地域型住宅グリーン化事業は、国土交通省による国の補助金です。

サステナブル建築物等先導事業 地域型住宅グリーン化事業
LCCM(life cycle carbon minus)住宅:建築から解体再利用まで住宅のライフサイクルを通じたCO2排出量をマイナスにする住宅。

建設、居住 、修繕・更新・解体の各段階を通じたCO2排出量が、太陽光発電によるCO2削減量を下回ることを指定のツールを用いて評価。

地域財の活用促進。地域材を用いた省エネ性能等に優れた木造住宅の整備等に対する支援

(1) 認定長期優良住宅、ZEH・NearlyZEH 
(2) 認定低炭素住宅、ZEH Oriented

国土交通省 国土交通省
戸建住宅:140万円/戸(補助極度額) [注1]
共同住宅  : 75万円/戸(補助極度額)  [注1]
(1) 140万円/戸  [注2]
(2) 125万円/戸  [注2]

[注1] LCCM住宅補助金は、掛かり増し費用の1/2以内
[注2] 地域型住宅グリーン化事業住宅補助金:加算措置あり。以下、ご参照ください。

地域型住宅グリーン化事業 加算措置(戸あたり)

  1. 地域材加算:30万円加算(柱・梁・桁・土台全て)、過半数使用の場合20万円
  2. 地域住文化加算(地域の伝統的建築技術活用):20万円
  3. 三世代同居/若者子育て世帯(40歳未満の世帯•18歳以下の子を有する世帯)加算:30万円
  4. バリアフリー加算:30万円

【令和5年度】ZEH(ゼッチ) ・ZEH+・次世代ZEH+

ZEH(ゼッチ)支援事業、次世代ZEH+は、経済産業省と環境省による国の補助金制度です。

地球温暖化対策の一環として、住宅部門からのCO2排出量を削減し、創エネ・省エネを目指す住宅のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)化事業は、2050年カーボンニュートラル実現、脱炭素社会の実現に向けた重要なテーマのひとつ。SIIに登録されているZEHビルダー/ZEHプランナーが関与(建築、設計、販売)する住宅に対する補助金制度となります。

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)支援事業

住宅の高断熱化により、建物外皮の断熱性能等を大幅に向上させ、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持し、できる限りの省エネを実現。太陽光発電などによりエネルギーを創ることで、年間に消費する住宅の一次エネルギー消費量の収支が、正味(ネット)でゼロ以下とする事を目指した住宅。

交付要件

  1. SIIに登録されているZEHビルダー/ZEHプランナーが関与(建築、設計、販売)する住宅。
  2. ZEHの定義を満たす。

申請対象者

  • 新築住宅を建築・購入する個人
  • 新築住宅の販売者となる法人

戸建住宅におけるZEHの定義

 ZEHロードマップにおけるZEHの定義(定量的要件)
 以下の①~③の全てに適合した住宅
①強化外皮基準(1~8地域の平成28年省エネルギー基準(ηAC値、気密・防露性能の確保等の留意事項)を満たした上で、UA値 1、2地域:0.40[W/㎡K]以下、3地域:0.50[W/㎡K]以下、4~7地域:0.60[W/㎡K]以下)
②再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
③再生可能エネルギー等を加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上の一次エネルギー消費量削減
※エネルギーに係る設備については所有者を問わず、当該住宅の敷地内に設置されるものとする

   引用:2023年の経済産業省・環境省のZEH補助金について

Nearly ZEH.  ZEH Orientedの定義

Nearly ZEH:寒冷地・低日射地域・多雪地域に限る。以下(1)-(3)の全てに適合した住宅
(1)強化外皮基準(1~8地域の平成28年省エネルギー基準(ηAC値、気密・防露性能の確保等の留意事項)を満たした上でUA値 1、2.地域:0.4[W/m²K]以下、3地域:0.5[W/m²K] 以下、4~7地域:0.6[W/m²K]以下) (2)再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減 (3)再生可能エネルギー等を加えて、基準一次エネルギー消費量から75%以上
100%未満の一次エネルギー消費量削減。
ZEH Oriented:都市部狭小地及び、多雪地域の二階建以上に限る。以下(1)(2)に適合した住宅
(1)強化外皮基準(1~8地域の平成28年省エネルギー基準(ηAC値、気密・防露性能の確保等の留意事項)を満たした上でUA値 1-2地域:0.4[W/m²K]以下、3地域:0.5[W/m²K] 以下、4-7地域:0.6[W/m²K]以下) (2)再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の消費量を削減。再生可能エネルギー未導入でも可
※ [注]エネルギーに係る設備は所有者を問わず、当該住宅敷地内に設置されるものとする。都市部狭小地の二階建以上及び多雪地域に限る。都市部狭小地とは北側斜線制限の対象となる用途地域、第一種、及び、第二種低層住宅専用地域、並びに、第一種、及び、第二種中高層専用地域等であって、敷地面積が85m² 未満である土地。住宅が平屋建ての場合は除く。 引用:2023年の経済産業省・環境省のZEH補助金について

 

引用:SII 公募要領等

 

UA値については、こちらの記事を御覧ください。

戸建住宅を新築するならZEH(ゼッチ)は当たり前。その理由は?
環境問題が深刻化する中、住宅部門からのCO2削減が大きな課題の一つとなり、日本政府は、2030年には全ての新築住宅をZEH(net Zero Energy House)、ゼッチ住宅にするとの方針に則り、注力しています。 ...

 

 

【2023年度】ZEH補助金額

ゼッチ支援事業 補助金 55万円/戸

追加補助額

直交集成板(CLT) 90万円/戸
地中熱ヒートポンプ・システム 90万円/戸
PVTシステム 【液体式】65万円/戸又は、80万円/戸
【空気式】90万円/戸
液体集熱式太陽熱利用システム 12万円/戸もしくは、15万円/戸
蓄電システム(定置型) 2万円/kWh、補助対象経費の1/3又は20万円のいずれか低い額を加算

ZEH要件

①『ZEH(ゼッチ)』の定義を満たしていること
②SIIに登録されているZEHビルダー/プランナーが関与(設計、建築、改修又は販売)する住宅であること 

交付要件:省エネルギー性能表示評価書(BELS)

申請する住宅について、建築物省エネ法第7条に基づく省エネルギー性能表示(BELS等、第三者認証を受けているものに限る 以下「BELS」) にて、『ZEH』であることを示す証書を取得すること。
※ 本事業では、交付要件を満たす場合に限り、Nearly ZEH、ZEH Orientedであることも可

申請対象者

  • 新築注文戸建住宅の建築主・新築建売戸建住宅の購入予定者となる個人

公募期間

  1. 一次公募期間:2023年  4月28日(金)10時 〜 2023年11月10日(金)17時
  2. 二次公募期間:2023年11月10日(月)10時 〜 2024年  1月  9日(火)17時

公募方式:先着方式

引用:2023年の経済産業省・環境省のZEH補助金について

一次エネルギーって何?

一次エネルギーとは、天然ガスや石油、石炭などの化石燃料や、原子力、水力などの自然から取られたままの物質を源としたエネルギーのこと。二次エネルギーは、都市ガスや電気、ガソリンなど一次エネルギーを変換・加工したもののことをいいます。

引用元:東京ガスホームページ

一次エネルギー消費量を基準としたのは、単位が異なる二次エネルギーではなく、一次エネルギーに変換することで同じ単位で計算することができるようになるためです。

 

一次エネルギー消費量の単位はJ(ジュール)。1ジュールは1wの仕事量が1秒行われた小さな量なので、住宅での使用量はメガジュール(MJ)やギガジュール(GJ)になります!

ZEH定義のゼロエネ計算には、日々の生活に不可欠なテレビ・冷蔵庫・PCなどの家電消費分は含まれません。

ZEH+ ゼッチプラス 補助金 100万円/戸

追加補助額

直交集成板(CLT) 90万円/戸
地中熱ヒートポンプ・システム 90万円/戸
PVTシステム 【液体式】65万円/戸又は、80万円/戸
【空気式】90万円/戸
液体集熱式太陽熱利用システム 12万円/戸もしくは、15万円/戸
蓄電システム(定置型) 2万円/kWh、補助対象経費の1/3又は20万円のいずれか低い額を加算

ZEH+とは?

ZEHの定義を満たし、かつ、以下Ⅰ.Ⅱを満たす戸建住宅。

  1. 更なる省エネルギーを実現。一次エネルギー消費量を、省エネ基準から25%以上削減し、
  2. 以下のうち2つ以上を導入した住宅
    1. 更なる高断熱外皮(Heat20のG2レベル)
    2. 高度エネルギーマネジメント(HEMSの導入)
    3. 電気自動車(PHV車含む)を活用した自家消費拡大措置のための充電設備又は充放電設備

交付要件:省エネルギー性能表示評価書(BELS)

申請する住宅について、建築物省エネ法第7条に基づく省エネルギー性能表示(BELS等、第三者認証を受けているものに限る 以下「BELS」) にて、『ZEH』であることを示す証書を取得すること。
※ 本事業では、交付要件を満たす場合に限り、Nearly ZEH、ZEH Orientedであることも可

申請対象者

  • 新築注文戸建住宅の建築主・新築建売戸建住宅の購入予定者となる個人

公募期間

  1. 一次公募期間:2023年  4月28日(金)10時 〜 2023年11月10日(金)17時
  2. 二次公募期間:2023年11月10日(月)10時 〜 2024年  1月  9日(火)17時

公募方式:先着方式

引用:2023年の経済産業省・環境省のZEH補助金について

次世代ZEH+実証事業 補助金 100万円/戸

追加補助額

燃料電池 2万円/台
V2H充電設備(充放電設備) 補助対象経費の1/2又は75万円のいずれか低い金額を加算
太陽熱利用温水システム 【液体式】17万円/戸
【空気式】60万円/戸
蓄電システム(定置型) 2万円/kWh、補助対象経費の1/3又は20万円のいずれか低い額を加算

 

次世代ZEH+とは?

  1. ZEH+に係る要件を見たし、かつ
  2. 以下いずれか1つ以上を導入した住宅
    1. 蓄電システム
    2. 燃料電池
    3. V2H充電設備(充放電設備)
    4. 太陽熱利用温水システム
    5. 太陽光発電システム10kW以上

Nearly ZEH+

Nearly ZEH+(寒冷地、低日射地域、多雪地域に限る)の要件を満たし、上記、次世代ZEH+  Ⅱ.の条件を満たす住宅も同額の補助金。

交付要件:省エネルギー性能表示評価書(BELS)

申請する住宅について、建築物省エネ法第7条に基づく省エネルギー性能表示(BELS等、第三者認証を受けているものに限る 以下「BELS」) にて、『ZEH』であることを示す証書を取得すること。
※ 本事業では、交付要件を満たす場合に限り、Nearly ZEHであることも可

申請対象者

  • 新築注文住宅の建築主、または、新築建売住宅の購入予定者となる個人に限る。申請者は第三者に申請を依頼できる。

公募期間

2023年4月28日(金)10:00〜2023年11月10日(金)17:00

公募方式:先着方式

引用:2023年の経済産業省・環境省のZEH補助金について

次世代ZEH+(次世代ゼッチプラス)は、ZEHをより高性能化した住宅です。

充放電設備など、再生可能エネルギーの自家消費拡大につながる設備を導入する事で、省エネ性を高めます。

 

次世代HEMS実証事業 補助金 112万円/戸

追加補助額

燃料電池 2万円/台
V2H充電設備(充放電設備) 補助対象経費の1/2又は75万円のいずれか低い金額を加算。工事費の補助額上限20万円。
太陽熱利用温水システム 【液体式】17万円/戸
【空気式】60万円/戸
蓄電システム(定置型) 2万円/kWh、補助対象経費の1/3又は20万円のいずれか低い額を加算

次世代HEMSとは?

  1. ZEH+に係る要件を見たし、かつ、蓄電システムまたはV2H充電設備(充放電設備)のいずれかを導入した住宅。
  2. さらに、燃料電池、太陽熱利用温水システムの設備導入も可とし、
  3. 太陽光発電システムによる創エネ最大活用による自家消費量拡大を目指し、AI・IoT技術等による最適制御システムを備えていること

Nearly ZEH+

Nearly ZEH+(寒冷地、低日射地域、多雪地域に限る)の要件を満たし、次世代HEMSの条件を満たす住宅も同額の補助金。

補助対象住宅要件

  • 新築注文戸建住宅の建築主となる個人の専用住宅
  • 住宅の敷地が「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律」第9条第1項の規定に基づく「土砂災害特別警戒区 域」に掛かっている場合は、原則、補助対象外
  • ZEH+に係る要件を見たし、かつ、蓄電システムまたはV2H充電設備(充放電設備)のいずれかを導入した住宅

交付要件:省エネルギー性能表示評価書(BELS)

申請する住宅について、建築物省エネ法第7条に基づく省エネルギー性能表示(BELS等、第三者認証を受けているものに限る 以下「BELS」) にて、『ZEH』であることを示す証書を取得すること。
※ 本事業では、交付要件を満たす場合に限り、Nearly ZEHであることも可

申請対象者

  • 新築注文戸建住宅の建築主となる個人に限る。申請者は第三者に申請を依頼可。

公募期間

2023年4月28日(金)10:00 ~ 2023年11月10日(金)17:00締切

公募方式:先着方式
申請する住宅に関与するZEHビルダー/ZEHプランナーは、交付申請前に HEMSメーカーとコンソーシアムを組んだ上で「提案応募」を行うこと。

引用:2023年の経済産業省・環境省のZEH補助金について

HEMS(ヘムス)って何?

HEMS(ヘムス)は、Home Energy Management Systemの略。HEMSは、太陽光発電システムや蓄電池とともに、ZEHの重要な部分を占め、国は2030年までに全世帯(約5000万世帯)にHEMSを普及させる目標を打ち出しています。

HEMSを導入した住宅を、ネットでつなぎ、各家庭での太陽光発電による余剰電力を足りないところに回すなど、地域ごとに電力供給の安定化を図る事で、省エネを実現できる。といわれています。

地域毎のエネルギー管理するシステムが、CEMS(セムス:Community Energy Management System)や、AEMS(エイムス:Area Energy Management System)。

この電力管理を可能にするのが、各家庭に設置されるスマートメーター。スマートメーターは家庭の電力消費量を、自動で検針し、データとして電力会社へ送信するネットにつながったメーターのことで、電力会社は各家庭のメーターをスマートメーターに取り換える作業を進め、2024年にはほぼすべての世帯に設置される見通しといわれています。

【2023年度】ZEH・ZEH+補助金 公募スケジュール

[注] スケジュールは変更となることがあります。SIIホームページ各補助事業における公募情報にて、最新公募期間をご確認ください。

【2023年度】地域型住宅グリーン化事業と補助金

地域財の活用促進。地域材を用いた省エネ性能等に優れた木造住宅の整備等に対する支援。

補助金額

  • 認定長期優良住宅、ZEH・NearlyZEH :140万円/戸
  • 認定低炭素住宅、ZEH Oriented   :125万円/戸

地域型住宅グリーン化事業 加算措置(戸あたり)

  1. 地域材加算:30万円加算(柱・梁・桁・土台全て)、過半数使用の場合20万円
  2. 地域住文化加算(地域の伝統的建築技術活用):20万円
  3. 三世代同居/若者子育て世帯(40歳未満の世帯•18歳以下の子を有する世帯)加算:30万円
  4. バリアフリー加算:30万円

 

応募期間

令和5年4月28日(金)~令和5年6月2日(金)

【2023年度】LCCM住宅と補助金

ZEH(ゼッチ)支援事業は、地球温暖化が進む中、2030年のCO2削減目標達成の一貫として、住宅部門からのCO2排出量を約4割削減する施策の一つ。国としては、今後ますます力を入れていく分野であるとお話ししました。

ZEHのその先にあるとされているLCCM住宅についても、国土交通省のホームページで、令和5年度補助金について公表されました。

LCCM(Life Cycle Carbon Minus)住宅とは?

住宅のライフサイクルって、一体、どういう意味なのでしょう?

建設、居住、修繕・更新・解体の各段階を通じたCO2排出量が、太陽光発電によるCO2削減量を下回ることを指定のツールを用いて評価。 引用元:国土交通省ホームページ

とあり、住宅を建設する段階。住宅に居住する段階。住宅を取り壊す段階。これら全ての段階を含んで、住宅のライフサイクルと捉えています。

 

LCCM補助金

 戸建住宅: 140万円/戸(補助極度額)
 共同住宅:  75万円/戸(補助極度額)
♠ 掛かり増し費用の1/2以内 [注]

[注] 設計費と建設工事等における補助対象工事の掛かり増し費用、その合計額の1/2以内

LCCM住宅の詳細については、こちらの記事をご参照ください。

【2023年度】 ZEH補助金・LCCM補助金制度
住宅部門からのCO2排出量削減は、2050年カーボンニュートラルの実現、脱炭素社会実現に向けた重要なテーマのひとつとなっています。「住宅の生涯」に関わるCO2排出量をマイナスとするLCCM住宅を中心に、2023年度補助金情報を更新しました。...

公募期間

第1回公布申請期間: 令和5年4月17日(月)~令和5年9月29日(金)

LCCM公募期間

引用:LCCM住宅整備推進事業支援室HP

 

住宅とCO2:二酸化炭素削減の関連性

住宅とCO2削減の関連性を関係当局がどう定義しているのか調べてみました。国立研究開発法人 建築研究所のホームページによると・・・

  • 運用時(居住している期間)のエネルギー消費を大幅に削減し、その消費量を上回るような太陽光発電を導入することで、建設時等に発生したCO2を運用時の余剰エネルギーにより返済する事
  • 2020年までにZEH(ネットゼロエネルギー/ゼロエミッションハウス)を標準的な新築住宅にするとともに、新築公共建築物等でZEB(ネットゼロエネルギー/ゼロエミッションビル)を実現することとしております。これらの実現に向け、建築研究所では今回ご紹介したLCCM住宅により必要な技術基準の策定に反映するための研究を実施していきます。

引用元:国立研究開発法人 建築研究所

 

(住宅素材から住宅取り崩しまで。住宅の生涯に発生する二酸化炭素の総量)ー(住宅が備える創エネ力で抑制できる二酸化炭素の量)=マイナスの数字。になる住宅の事を、ライフ・サイクル・カーボン・マイナス住宅と呼んでいます。

CO2の排出量を減らし、環境に負荷をかけないさまざまな取り組みが、世界中で進められています。石炭火力発電など化石燃料エネルギーはCO2排出量が高く、住宅部門において、国産太陽光発電による創エネ+蓄エネ+省エネ機能を備えるLCCM住宅へのシフトは、地球温暖化を抑える観点から、大きな意味を持ちます

ZEH住宅の要件:ZEHビルダーとは? ZEHプランナーとは?

  • ZEHビルダー:建設会社
  • ZEHプランナー:主に建築設計会社

ハウスメーカー、工務店、建築設計事務所、建売住宅販売者等で、SII(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)に登録する必要があります。

ZEH(ゼッチ)ビルダー/プランナー 4つ星以上を公開

ZEHビルダー/プランナーとは、自社が受注する住宅のうちZEH(ZEH、ZEH+、次世代ZEH+、NearlyZEH、ZEH Orientedを含む)が占める割合を報告、星マークによる評価を受けたハウスメーカー、工務店、建築設計事務所、建売住宅販売者等で、SII(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)に登録する必要があります。4つ星以上が公開されます。
★★★★★★  ZEH普及実績75%以上の事業者
★★★★★   ZEH普及実績50%以上の事業者
★★★★    ZEH普及実績25%以下の事業者

 ZEHビルダー/プランナーが、設計、建築、改修、または販売を行う住宅のみ、補助金の申請ができます

星の評価基準

以下1~6までの項目を順番に評価し、該当数に応じて★を付与(最大6つ星)

    1. 前年度のZEHビルダー/プランナー実績報告を行っていること。
    2. 前年度のZEH普及実績及び各年度のZEH普及目標・実績を自社ホームページに表示していること(トップページ又はトップページから直接リンクしている場合に限る)。
    3. 前年度において、ZEHビルダー/プランナーとしてZEHの建築実績を有していること。
    4. 前年度に受注した住宅の25%以上がZEHとなっていること。
    5. 前年度に受注した住宅の50%以上がZEHとなっていること。
    6. 前年度に受注した住宅の75%以上がZEHとなっていること。

引用:SII 公式ページ

 

ZEH認定ビルダー/プランナーの選び方

ZEH認定を受けるためには、一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)が定める、ZEHを普及させるための資格を持ったビルダー(ハウスメーカー・工務店・設計事務所)に依頼しなくてはなりません。また、ZEHビルダー/プランナーは手続代行者を兼務することができます。

 

補助金申請手続きは、難解な交付規程や、公募要領の記載事項を、十分に理解した上で、正確かつ迅速な申請と対応が要求されます。経験・実績を積んでいる4つ星以上のZEHビルダー/プランナーをお勧めします

上図、ZEH補助金の募集と完了スケジュールが、ご自身のスケジュールに沿うかどうか、依頼先のZEHビルダー/プランナーに相談するときに、ご参照ください。

 

BELSとは?

BELS(ベルス)とは、Building-Housing Energy-efficiency Labeling Systemの略称で、建築物の省エネルギー性能を表示する第3者認証制度。新築・既存の建築物の省エネ性能を第三者評価機関が評価、5段階で★表示し認定。国のお墨付きが与えられる省エネ性能を表示する制度です。

 

住宅性能評価・表示協会の表示リーフレットをご参照ください。

都道府県別 新築注文住宅 ZEHビルダー一覧

都道府県別のZEHビルダー一覧を作成していますので、ご利用ください。

設計・施工をお願いする工務店・ハウスメーカー・設計事務所は、人生の大切な時間を過す快適な住環境を備え、地球環境にも優しい『夢我が家』づくりを実現していただく契約相手です。

地盤チェック・立地チェック・パッシブデザインの取り入れ方・設計・補助金申請を含め、ZEH新築全般をお任せする契約相手となりますから、デザイン力に加え、建築コスト、希望する工法や設備・建材のメリットとデメリットなど、こちらが投げる質問に対して、誠心誠意、素人にも理解しやすい言葉で説明してくれる業者さんかどうか、契約相手として信頼関係が築ける相手であるかどうか。まずは、ここを見極める事が大切です。

ZEH(ゼッチ)補助金を受け取る:情報収集3つのステップ

企業として新築住宅の見えない部分の品質をどのように管理し、施主の利益を守ってくれるのか。ZEHビルダー選びに際しては、3つのステップが役に立ちます。

資料請求で相場感を得る

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ZEH注文住宅。次世代ZEH+仕様をお願いできる複数のZEHビルダーから見積もりとプランを☞ネットでお取り寄せできるサービスが便利です。

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大切なチェックポイントを質問する

上述の『地域別ZEHビルダー一覧』、『新築注文住宅 5つ星ZEHビルダー一覧』を使い、お住まいの地域を施工エリアとするZEHビルダーの中から、気になるハウスメーカーや、地元の工務店、設計会社を選び、Emailで連絡。各社の家づくりについて、個別に問い合わせ。

新築住宅の外観、インテリア、機能性についてはホームページでチェックできます。

ここで、重要なチェックポイントは、企業として新築住宅の見えない部分の品質をどのように管理し、施主の利益を守ってくれるのか。ここになると思います。

 

・家づくりのプロセス、ZEH申請から入居までのスケジュールを説明してもらいたい。
・御社の社内品質管理体制や、社内検査体制について説明してもらいたい。
・御社内での検査状況の写真や記録を工事進捗に沿い、報告してもらえるか?
・施主として第三者を雇い、インスペクションを希望するが、対応してもらえるか?等

 

個別相談とモデルハウス見学でZEHビルダーを選ぶ

質問の回答や業者さんの対応をみて、信頼感を持てたZEHビルダーを数社選択。実際に面談。

モデルハウスを訪れ、住環境を体感し、個別面談では、予算と設備仕様など詳細につき希望を伝え、アドバイスを受け調整。見積もりや間取り図を、作成してもらいましょう。

数社との間でこのプロセスを取り、間取り図や見積もり金額を比較。信頼でき、ご家族の希望に最も沿った提案をしてくれた業者さんを選びたいものです。

この3つのステップを踏む事で、施主にとり、初めて納得のゆく建築業者・ZEHビルダーを選ぶ事が可能になるではないでしょうか。

ZEHビルダーとの確認事項

  1. ZEH公募のタイミングに間に合うよう申請してもらう
  2. 着工のタイミングの確認:新築する場合、事前に着工した物件は対象外となります。
  3. ZEH仕様とするコストの確認:初期費用が嵩みます。追加コストは250~300万円程度といわれています。

ZEH提出書類の作成が心配

提出書類記載事項は非常に複雑ですが、ZEHに必要な計算等はZEHビルダー側がやってくれます。施主は記載事項の説明を受け、納得の上、必要な署名・押印をすれば良いので問題ありません。

 

まとめ

初期費用の負担緩和には、欠かすことのできない魅力あるZEH補助金。実績を持つ4つ星以上のZEHビルダーとよく相談の上、ぜひ、補助金制度を活用なさってください。

参考資料
①【経産省戸建ZEH】令和5年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業 ZEH+実証事業
②経済産業省 資源エネルギー庁
③国土交通省 ホームページ
④2023年の経済産業省・環境省のZEH補助金について
⑤国土交通省ホームページ 令和5年3月付公表資料

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