ハウスメーカーと工務店の大きな違い。HPに表示されない事実を公開します!

注文住宅の基礎知識

東京都を施工エリアとするZEHビルダー6社:工務店3社様とハウスメーカー3社様と接触。その経緯を踏まえ、各社のサービスの質・範囲、施主の視点から観察した要点、メリット・デメリットについて解説します。

住宅新築に向けた最初の段階、プラン作成依頼に際し、体験した驚くべき事実も公開。工務店さんが、公式サイトの利用者口コミには決して載せない事実情報を含みますので、大切な住まいの建築をどの業者さんに頼むか判断なさる際に、ぜひ、お役立てください。

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注文住宅新築の目的を明確にする

家づくりは、子育て世代の家づくりだけではありません。所謂、ダウンサイジングも非常に大きなマーケットです。退職後は、快適な間取りの平屋でゆっくり暮らしたい都会を離れ、故郷に戻りたい。ご家族によっては、二世代や三世代住宅への建て替えを考えている方も多い事でしょう。

私自身も終の住処、新築を考えています。

まずは、希望する要点をまとめました。

  • 天井の高さを確保した広い間取り
  • 東南は大きな窓からの採光
  • 日射取得・遮蔽を考慮したパッシブデザイン
  • バリアフリーの平屋
  • 耐震性能は3
  • Ua値はHeat20:G2のレベル、住宅等級6.5の感覚
  • 室内空気環境良好
  • 家の中の温度が通年安定、どの部屋にいても、冬暖かく・夏涼しい快適な住環境
  • 庭には無農薬・無肥料の自然栽培による家庭菜園
  • 災害に強い高機能健康住宅に注力する業者さんと共に、できればエネルギー自給自足可能な家を作りたい。

ZEH注力、災害に強い高機能健康住宅重視と公式サイトに記載する業者さんを選び、Emailにて6社に接触。上述の希望を明記の上、Excel上に希望する間取りを業者さんの参考になる様、作成し添付しました。

  1. 工務店Y社:施工範囲外と断りの返信あり。
  2. 工務店W社:こちらの希望レベルが高いためか担当から返信なし。
  3. ハウスメーカー①:現状、ZEH基準(住宅等級4)しか対応できないとの回答あり。
  4. ハウスメーカー②:希望する耐震性能と住宅等級達成が不明確。
  5. 工務店E社:高機能健康住宅で知られる工務店。首都圏進出予定、交渉に入る。
  6. ハウスメーカー③:高機能健康住宅に注力するハウスメーカー。交渉に入る。

Zoomミーティング

さて、次の段階に入る際には、コストが発生します。

Zoomで希望する事項がクリアできる事、公式サイトに記載されている様な1級建築士による素敵なプランの提出が可能である事を確認の上、問題なく快くお支払いしました。

効率的な注文住宅・住宅新築のプロセス。工事請負契約から入居まで
『効率的な家づくりのプロセス。リサーチから業者の選び方まで』↵から続く・・ 住宅を体感し、無料相談を経て、数社から概算見積もりと簡単なプランが届きました。いよいよ、依頼する業者さんを選ぶ事になります。 注文住宅・住宅新築の建築業者さんを...

提案依頼に際してのコスト発生と設計能力

工務店様からの請求金額と設計能力

プレゼンテーション費用は一律 33万円
プレゼンテーション費用は、一律 33万円(税込)となります。
敷地調査、プラン提案、お見積り・総予算のご提案。ご契約になった場合はご契約金の内金となります。プレゼンテーション費用お支払い後の返金はいたしておりませんので、ご了承いただければ幸いです。

公式サイトに記載されている様な素晴らしい機能を備え、1級建築士による素敵なプランの提出を期待していたため、問題なく、快くお支払いしました。公式サイトから受け取るメッセージが素晴らしく、実はこちらの工務店さんにお願いする心積もりでおりました。

現地確認と測量をお願いするに際し、コストの発生は当然と考えておりましたが、ここで予想だにしなかった驚きの事実が判明しました。

  1. こちらから送ったEXCELの間取りに、僅か手を入れただけのプランが届き、落胆。イメージが伝わっていない点を明記し、イメージ写真を送付の上、Zoomで説明。
  2. その後、説明内容と異なる図面を2度も受信。都度、上記1と同じ手間をかけて詳しく説明したものの、こちらの説明を全く設計に取り入れないスタンスに不信感を抱く
  3. 設計担当者を含めたZoom。これはできない。あれはできない。という事なので、では、この部分を東に出せばいいのでは?と私から設計をするという可笑しな展開に。
  4. 概算見積もりは、住宅等級6.5の感覚とハッキリ当初から明記しているのに、住宅等級5で見積もりを出し、金額もハウスメーカー様を上回り、取り崩し費用は何と、ハウスメーカー様の倍額となっています。

ハウスメーカー様からの請求額と設計能力

敷地調査費用 5万円

敷地実踏・調査費用にプラン作成料を含めた請求額です

現地確認・測量だけではなく、実に密なる敷地調査を行なってくださいました。調査だけではなく、設計レベルの高さにも、誇張ではなく、心から感動しました。

参考送付したExcelと1度のZoomだけで、私が何を欲しているのかをしっかりと把握、設計2案をご提案頂きました。共に、素人では、全く、想像だにできなかった部屋の配置・設備配置・採光・風通しなど、驚くべき素晴らしいプランで、即決できました。

敷地の一部の売却も考えていますが、時価査定金額のご提示から、売却に際しての適切なアドヴァイスまでご提供いただきました。

こちらのハウスメーカー様の卓越した設計能力は特記すべき点です。 私が提出した仕様希望内容に添った概算見積もりを受け取り、その上、見積もり金額は工務店さんを下回っています。ハウスメーカーさんのメリットは、全ての分野で真の専門家を揃えた総合力にあると考えます。

 

ネット情報とは真逆な結果!

夢我が家提唱:専門家集団を擁する総合力からハウスメーカーが卓越!

  • 卓越した設計能力は特記すべき点です。
  • こちらの希望に沿った概算見積もり。その上、工務店さんを下回っています。
  • 時価評価や土地の一部売却なども相談できる専門性。
  • ハウスメーカーさんのメリットは真の専門家を揃えた総合力!

 

高断熱・高気密の高機能健康住宅と公式サイトに記載する業者さんを選び、Emailにて6社に実際に接触した結果、新築注文住宅に関する殆どのネット情報サイトが提唱する「ハウスメーカーと工務店の違い=工務店が安心・ローコスト」とは、真逆な結論に達しました。

新築注文住宅に関する殆どのネット情報サイト提唱:工務店が安心・ローコスト

  1. 拘りの家を希望するなら工務店:プランづくりの自由度が高く、希望の間取りや内装・外装材、設備などを自由にプランニングすることができる
  2. アフターメンテは工務店が安心
  3. 価格:高額な広告費をかけていない工務店のほうがローコストで済む

 

注文住宅建築・建設業者の分類と特徴については、こちらの記事をご参照ください

注文住宅建築・建設業者の分類と特徴
夢 我が家のイメージが固まってきたら、星の数ほどある住宅建築・建設業者さんの中から、あなたにとって、ベストな業者さんを探す作業になります。 多額の支出になりますので、建築用語の基礎知識なども学びながら、先方の話が理解できるように知識を...

建築設計事務所に注文住宅を依頼するケースは?

もし、あなたのお手持ちの土地が、変形地や狭小地の場合には、恐らく、1級建築設計士事務所のデザインやアイディアの提案を受けるのがベストだと思います。

また、住宅の仕様や外観に特別な拘りをお持ちの方や、住居に個性を求めるのであれば、建築設計事務所で、まずは、無料相談を予約されることをお薦めします。

ライフスタイルに合わせた自分だけの家

無料相談を予約し、こういう家を建てたい。というイメージをはっきり伝える事から始まります。雑誌やネットで気に入った造りを『ここは、大きく窓をとって、天井を吹き抜けで高くし・・・』の様に、写真と一緒にお見せすると、こちらの意図を正確に理解してもらえます。

結果『この広さなら、工法は・・・ですね』というアドバイスがもらえるわけです。

土地・周辺の環境に合わせた設計が不可欠。パッシブデザインといって、太陽光の取り入れ方や風の流れ、プライバシー確保などの点から、最終プランを引いてもらう前に、建築予定地を実踏してくれる建築設計事務所を強くお薦めします。

工法や仕様に対する制限はなく、より施主の立場に近い目線でプランを提案してくれるので、ご家族が希望する仕様に一番近いという利点があります。建築家が施工監理を、第三者の立場でチェックしてくれるため、監理に手心を加える事はなく、設計事務所に依頼する家は、監理に正常なチェック機能が働いて、手抜き工事や欠陥住宅になりにくい事も大きなメリットといえます。

一方、設計料と管理料が別支払いとなるため、工務店に依頼する施工費に比し、コストがかさむという難点があります。また、デザインに凝りすぎると住み勝手の悪い家になりかねません。注意していただきたい点です。

注文住宅。これだけは譲れない6つのポイント

これだけは譲れない!6つのポイント

  1. 耐震等級3を確保した耐震性の高い住宅
  2. ZEH[注1]をクリアする高機能住宅。気密性能と断熱性能
  3. 自然素材や換気を上手く使った、ホルムアルデヒドのない健康住宅
  4. パッシブ・デザインを駆使し、部屋ごとの気温差のない快適な住環境
  5. 社内、又は、外部の契約1級建築士による設計
  6. 完工保証などの保証制度がしっかりしている

ZEH[注1]、最新情報ついてはこちらの記事をご参照ください。

【速報】2025年度(令和7年度)ゼッチ(ZEH・ZEH+)・GX志向型住宅 補助金速報  
家族の健康を守る高性能健康エコハウス。2025年から、新たな省エネ区分として、ZEH水準を大きく上回るグリーントランスフォーメーション(GX志向型住宅)が創設されます。新築補助金を上手く活用し、『冬暖かく、夏涼しい』家族の健康を守る快適な住...

家族が長い時間を過ごし、夜は睡眠をとる我が家。家族全員が健康で安全に過ごすためには、上記6点のクリアは、必須課題だと判断しています。 

特に六番目の住宅完成保証。事業者がこの保証制度に登録する際には、審査があります。ですから、加入している工務店には、加入時点での信用力が認められていたという証。万が一、不慮の事態が発生しても、建築会社引き継ぎによる追加費用が保証されるため、負担を最小限に抑える事ができます。必ず、抑えておきたいポイントの一つです。

まとめ

誰でも、初めて、夢我が家新築を考えた時は、建築工法はもとより、一体、誰に依頼すればいいのかも分からず、いわば、知識ゼロの状態から、始めるのだと思います。生活する住環境を左右する出来事ですし、大変、大きな金額が動く家づくりですから、業者任せの家づくりや、準備不足を原因とした失敗は避けたいものです。

大切な事は、契約を結ぶ前段階で、できるだけ、自分の知識レベルを高める事だと確信しています。これは、ビジネスを始めるのと同じです。

何が欲しいのか、どうしたいのかを、自分の中で明確化していれば、建築業者さんの選び方も、自ずから見えてきますし、知識にもとづいて、自分の要望を明確に伝え、具象化してもらう事が可能になるからです。ご自身でしっかりとしたイメージがなければ、ハウスメーカーにお願いしても、工務店に頼んでも、建築士に依頼しても、納得の行く、夢我が家を作ってもらう事はできません。

面倒だ!と思わずに、基礎知識を御自身の中に蓄えてゆきましょう!

家づくりには夢があります。

リサーチも苦になりません。本サイトの内容を基礎知識として活用し、あなたご自身が、欲しい住環境や外観のイメージをしっかりと固めていただけば、きっと、あなたに相応しい業者さんとご縁を得て、あなたの求める住空間を具象化してもらうことができるでしょう。

引き受けてくださる建築業者さんも『この方なら、我社の努力を分かってくれるだろう。いい家を建ててあげたい』そう考えてくださるかもしれません。お互い様なのですね。

このように注文住宅として、家を建てる際には、

  1. 知識を高め、しっかりとした『夢我が家』のイメージを固める
  2. 一緒に夢を具象化したいと思える相性のいい建築業者を選ぶ

ここが大切です。

  • 変形地や狭小地での建築・こだわりの注文住宅を追求するなら建築設計事務所
  • 地場業者としての経験と知識、細かい要望にも応えてくれる相手を求めるなら工務店
  • デザイン性、専門性、総合力を優先するならハウスメーカー

というように、建築業者それぞれの強みを活かした家づくりができれば、満足度の高い家づくりが可能になると思います。

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 家づくりはリサーチで、あなたが求めるレベルや機能・イメージをしっかり固めるところからはじめてくださいね!

 

 

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